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CHUNITHM楽曲コンテストについて

こんにちは、シンフォニック系同人音楽サークル『Symholic』のPaspalと申します。


本日は只今開催中の『第四回CHUNITHM楽曲コンテスト』の『不来方とあ部門』に応募中の楽曲『永遠の約束と■◆■◆』について楽曲の解説をしていきたいと思います。



『不来方とあ』のエピソードはこちら



今回の解説を踏まえた上で楽曲を聴いていただくと、より一層楽しめるかと思いますので、長くなりますがどうぞお付き合い頂けると幸いです。




■タイトルについて


『永遠の約束と■◆■◆』


まずこちらのタイトルの読み方ですが、『とわのやくそくとナニカ』です。

今現在、物語内で公開されている情報では『■◆■◆』は『■◆■◆』としか発音ができませんが、便宜上ここでは『ナニカ』と呼ばせていただいております。


次に楽曲の内容について詳しく解説していきます。




■楽曲について


『不来方とあ』の既存楽曲『蜘蛛の糸』では、怪しくも透明感のある"闇"の部分が丁寧に描かれておりました。


『天に昇るような激しく美しいシンフォニックロック』を掲げるSymholicとして、これまで培った楽曲の世界観の中に、ダークでチグハグ感のある『怪しさ』のエッセンスを加え、『目まぐるしく繰り広げられる疾走感』や『ドラマティックで艶のある哀愁感』が闇の中で溶け合うような、そんなイメージのシンフォニックロックを目指しました。


作曲では美しく物語性のあるメロディラインを、編曲では緩急を意識して、フックのあるドラムがアクセントとして混ざり合い、なおかつ音楽ゲームとして、譜面にした際に飽きさせない展開を盛り込みつつ、一楽曲として聴いた際にも『美旋律が脳内に心地よく突き刺さる』そんな音楽をひたすら追求しました。


楽曲のBPMは 151


1:47〜の割れたオルゴールの部分のみ 110 です。


1:58〜のセリフの入るセクションでは拍子が変わり、『不来方とあ』の狂気を表現するため、音楽ゲームでは比較的珍しい13/8拍子になっております。


数え方のコツとしては、


『123! 123! 123! 1234!

 123! 123! 123! 1234!』


とひたすら脳内メトロノームでカウントしてもらえると、このリズムが取りやすいかと思います。


なかなか脳内で理解していても身体がついていかないリズムなので、是非チャレンジしてみてくださいね。


次に歌詞について解説していきます。




■歌詞について


『不来方とあ』のエピソードは時系列や人物の視点がセクションごとに度々変わり、非常に難解かつ情報量が多く、未だにディープな考察が繰り広げられている物語です。


Symholicで作品を描くにあたり、こちらの独断で歌詞等に脚色や要素を加えてしまうと、『不来方とあの物語』としての整合性が崩れ、これまでの考察などにも水を差してしまう形になりかねないと考えました。


ですので今回は、可能な限り『エピソード内に存在する単語や要素』を拾い集めて、それを歌詞に再構築する方法を取りました。


その中で歌詞として『気持ちのいい韻』や『言葉としての語感の美しさ』などに拘り、なおかつ楽曲のセクションの中でエピソードの一部のシーンを切り抜いたような形になるよう仕上げました。


楽曲の中で『電子ノイズ』のような効果音を度々入れているのですが、そのタイミングで描いているエピソードが切り替わっている仕掛けになっています。


では次に、歌詞の詳しい内容について、ボーカルの狛茉璃奈さんの表現とともに解説していきます。




■歌詞の詳細・ボーカル表現について


【Aメロ】(EPISODE1)

空虚な眼差し 硝子玉の瞳で

部屋の外を見つめた少女

笑みを浮かべた


ウィスパーでクールな歌声で、空虚に佇む感情の見えない『不来方とあ』の様子を表現しています。

これから紡がれる物語の序章として、感情は控えめに抑えて歌っています。



【Bメロ】(EPISODE5)

床を引き摺った身体

触手のような“ナニカ”

ひと目見たいなら

痛み抱いて


謎めいた『■◆■◆』の存在を視認しようとした"私"の視点で繰り広げられる物語。

緩急をつけた歌声に、ここから徐々に感情を乗せて、やがて来る狂気の記憶へ誘います。



【サビ1】(EPISODE全体)

《騒音》の様に 重なり合った

過去と今と未来の中

現実と夢の狭間で

響く少女の声


『どこまでが現実で ── どこまでが夢なのだろう』

EPISODE1のサブタイトル、あるいは物語の全体像とも解釈できるテーマの部分をサビ頭に強調する意味で描きました。ファルセットと地声を使い分けた歌声は、織りなす狂乱の中で響く少女の声を表現しています。



【サビ2】(EPISODE6、7)

硝子の瞳と 面影と ■◆■◆と 残響

束縛と サイレンと 彼女の服

悪夢へ叩きつけた人形 「もう、いらないね」

思い出した 永遠の約束

守らないと……


疾走感のあるこちらのセクションでは、感情が振り切った歌声でヒステリックながらも切なく力強いイメージで歌唱しています。リフレインするようなメロディは、混濁しかけた意識の中の断片的な記憶を表現しています。


『永遠の約束』という歌詞ですが、実はここだけ『と"あ"のやくそく』と歌っています。


こちらは『不来方とあ』の既存楽曲『蜘蛛の糸』の歌詞内で『別の読みなのに"とあ"と歌って聞こえる』というギミックがあった(と感じました。深読みのしすぎでしたらご容赦ください)ので、そのギミックを自身の曲でも仕込みたい! という思いで組み込みました。



最後のセリフパートもエピソード内の要素を散りばめております。是非聞き取ってみてくださいね。




■最後に


長々と解説しましたが、ここまで読んでいただきありがとうございました。


SNSでの拡散や応援コメントやニコニ公告等をしてくださってる方もいつも本当にありがとうございます! 大変励みになります!


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『約束だよ、■◆■◆ ──。』



Paspal

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